診療時間
平日 9:00~13:00
14:30~19:00
土曜 9:00~13:30
休診日:水(祝日のある週は診療)、日、祝祭日

症例紹介Cases

歯ぐき(歯肉)自体は健康だが、歯ぐきがやせて下がってしまっているケース(審美的問題)

歯ぐき(歯肉)が下がってしまい、見た目が悪いので治して欲しいという理由で来院されました。日本人の場合、特に歯を支える骨や歯ぐきが薄いことが多いです。歯の位置と顎の骨の位置関係が悪いと、きちんと歯磨きをしていても歯ぐきが下がったり、噛む力によって歯ぐきが下がってしまう事もあります。今回の治療方法は、ご自身の歯ぐきを薄くなってしまった歯ぐきの部分に移植する、結合組織を使った根面被覆術という治療法を選択しました。

治療の模式図

①上顎の裏側から歯茎の一部を採取

①上顎の裏側から歯茎の一部を採取

②採取した歯茎を目的の場所に挟み込む

②採取した歯茎を目的の場所に挟み込む

③挟み込んだ歯茎を縫い合わせて固定する

③挟み込んだ歯茎を縫い合わせて固定する

正面から見た口中の写真

水色矢印の部分が対象部位です。歯ぐきがやせてしまい、歯根(歯の根)が見えてしまっています。このままにしておくと、見た目の問題はもちろん歯がしみたり、虫歯になりやすいなど問題が悪化する恐れがあります。また歯ぐきが薄いため、歯ブラシなどの摩擦刺激でさらに歯ぐきがやせてしまう恐れがあります。
緑色矢印が手術により再生された部分となります。ご自身の歯ぐきを移植することで、拒絶反応も少なく良好な結果を得ることができています。

治療前

正面から見た口中の写真 治療前

治療後

正面から見た口中の写真 治療後

実際の治療手技について(注:外科処置を伴う写真が含まれます)

手順1

治療前の状態確認 移植しなければならない範囲を計測、確認しています。

手順2

ご自身の上顎から、移植する結合組織(歯肉の一部)を採取します。

手順3

上顎から採取した結合組織を、移植が必要な部位に適合するよう調整、確認します。

手順4

移植する結合組織を、固定するために縫合します。
手術中は、歯科で行う通常の麻酔で十分なので、痛みを伴う可能性はかなり低いです。術後の痛み、腫れなどもほとんど起きない事が多いようです。当院では、術後1ヶ月は保護材を創面に貼り付けさせて頂いています。

治療期間
約6ヶ月
費用
歯ぐきの移植手術:15.4万円(税込)
リスク
歯ぐきの移植手術は、移植片(採取した組織)が壊死するリスク、使用薬剤のアレルギーなどがあります。

治療費、期間、リスクはあくまで参考(目安)であり、患者個々の状態により異なる場合があります。結果を保証するものではございませんので、必ず主治医と相談してください。

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