症例紹介Cases
特殊審美義歯による、審美的要素を考慮して機能回復させたケース
患者様の都合により、もしくは治療法選択上従来の義歯(入れ歯)に頼らざるを得ない場合、 審美性を考慮して義歯固定金具(バネ)の見えない審美的義歯で機能回復させることも可能です。
初診時(正面像)
歯を失った部分に対する治療方法として古くからある義歯(入れ歯)治療があります。保険適応の入れ歯を最初はされていたそうですが、前歯の見える部分に、入れ歯を支える金具が嫌で、入れ歯をしなかったら左上の奥歯が取れたとのことでした。ご相談の結果、今回は、上の歯が無いところを補う方法として、金具が見えにくい義歯(入れ歯)を希望されました。
治療後(正面像・上顎像)
治療前の状態と比較して、可能な限り、ご自身の歯を残し、義歯の金具が正面から見てわかりにくい義歯を入れています。
治療前後の比較
保険適応の義歯と比較して、金具が見えにくいため審美的要求に応えれること、また、義歯を製作するために必要な歯型も、より精密に採れる材料を利用する事ができるため、お口の状態にあった、食べかすなど入りにくい義歯を作る事ができます。欠点としては、保険が適応されないため、費用がかかる事、一度作れば一生使える物では無いという事が挙げられます。この患者様は、治療前の状態として、見た目もそうですが、義歯が入った事で、食事もし易くなったと喜んで頂けました。
治療前
治療後
- 治療期間
- 約7ヶ月
- 費用
- メタルセラミッククラウン:18.7万円(税込)/本 ➡ 130.9万円(税込)(7本治療)
自費義歯:66万円(税込) - リスク
- メタルセラミックは、強度の観点から噛み合わせによっては割れたりするリスクがあります。義歯は、金具(バネ)がかかる歯に負担がかかるので、歯が割れたりするリスクがあります。
人工歯(セラミックなど)の製作にあたり、支台歯(治療する自分の歯)を削ります。製作する人工歯について、歯の形(形態)、色は、可能な限り希望に沿うよう努力しますが、治療する支台歯(自分の歯)の隣の歯や、対合歯(噛み合う相手の歯)の位置などの状態により様々な制約を受けます。歯科医師、歯科技工士の診断により、治療後の人工歯の破折、脱離(はずれる)、支台歯(治療する自分の歯)自体の破折、脱離が予測される場合は、それを防ぐために歯を削れる量が制限されるため、ご希望とされる色や形(形態)にできない場合もありますので、予めご了承ください。
治療費、期間、リスクはあくまで参考(目安)であり、患者個々の状態により異なる場合があります。結果を保証するものではございませんので、必ず主治医と相談してください。