症例紹介Cases
前歯のトラブルに対してオールセラミックによる治療を行ったもの
上の真ん中の前歯の色がおかしいので綺麗にして欲しいという理由で治療を希望されました。上の前歯2本は過去に歯の神経の治療をされており、時間の経過とともに色調変化がおきていました。2本、上の真ん中ということで、治療する歯が隣の歯と同じようになるよう審美的に治療していくこととなりました。
初診時
上顎中切歯(真ん中の歯)の色が変色、裏側には虫歯、歯がかけており、その程度が大きいため、ブリーチングではなく、歯を補強して被せる治療が必要となりました。
歯を削った後の歯の状態
歯肉圧排(一時的に排除)して、正確な歯型をとっている状態
歯ぐきと歯の間に専用の糸を入れて、歯と歯ぐきの境目をはっきりさせ、補綴物(被せ物)の適合性を高める工夫をしています。
実際の取れた歯型
適合性を高めるため、専用の歯型をとる材料(シリコーン印象材)を使用します。
実際の歯形から出来た模型
上の2つの模型の写真から、はっきりと歯と歯ぐきの境目が出ています。歯科技工士(セラミックを製作する人)が、適合精度の高い補綴物(被せ物)を製作し易くなります。
セラミックを入れる前にレントゲン写真で適合精度の確認
適合良好な状態を確認。
セラミックを入れて1ヶ月後の写真
周りの歯と同じなるように、歯の色、模様、形に個性を持たせています。歯ぐきの周りも安定している様子がわかります。
お口の中に入れたオールセラミック。これらの製作物は、防湿下(当院では、状況によりラバーダム、もしくはZOOシステムにて対応)で、接着処理を行っています。
注)このケースは、審美目的の治療ですので保険適応外となります。
- 治療期間
- 約1ヶ月
- 費用
- オールセラミッククラウン:18.7万円(税込)/本
- リスク
- セラミックは、強度の観点から噛み合わせによっては、割れたりするリスクがあります。
人工歯(セラミックなど)の製作にあたり、支台歯(治療する自分の歯)を削ります。製作する人工歯について、歯の形(形態)、色は、可能な限り希望に沿うよう努力しますが、治療する支台歯(自分の歯)の隣の歯や、対合歯(噛み合う相手の歯)の位置などの状態により様々な制約を受けます。歯科医師、歯科技工士の診断により、治療後の人工歯の破折、脱離(はずれる)、支台歯(治療する自分の歯)自体の破折、脱離が予測される場合は、それを防ぐために歯を削れる量が制限されるため、ご希望とされる色や形(形態)にできない場合もありますので、予めご了承ください。
治療費、期間、リスクはあくまで参考(目安)であり、患者個々の状態により異なる場合があります。結果を保証するものではございませんので、必ず主治医と相談してください。